T-34などのソビエト戦車に対抗するため、ドイツ軍は既成戦車の車台を利用し対戦車砲を搭載した自走砲の開発を積極的に進めました。チェコ製の38(t)戦車をベースとしたマーダーIIIはそのうちのひとつであり、ベース車台の形式や戦車砲の搭載位置の違いなどによりいくつかのバリエーションが存在します。
マーダーIII H型は38(t)戦車G/H型車台に7.5cm対戦車砲を搭載したタイプとして知られていますが、今回サイバーホビーがキット化するのは38(t)戦車E型車台仕様というレアバージョン。 M型とは異なり、微妙なアンバランス感がかえって模型的魅力を引き立てます。防寒用の戦闘室カバーを新金型でパーツ化。またエンジンデッキ部分を新金型でパーツ化するなど細かな仕様の違いも正確に再現しています。