プラモデル通信販売「プラネット」

ヴェルサイユ条約により戦車の開発・配備を禁止されていたドイツは再軍備後早急に戦車部隊を練成する必要に迫られました。実戦向きとしては十分といえなくても、訓練に使える戦車が必要だったのです。II号戦車はこのため武装を機銃と機関砲の軽武装とし、乗員3名の軽戦車として開発されました。ところが第2次大戦の開戦までに主力のIII号・IV号戦車は不足し、II号戦車も結局実戦に投入されることとなったのです。1941年に独ソ戦が開始される頃には2号戦車の戦車としての役割は弱まりましたが、小型で軟目標への攻撃手段として十分有効なその武装は連絡用や偵察用として前線で重用されました。1940年には一旦生産が終了していたII号戦車ですが、慢性的な戦車の不足も手伝って1941年にC型の改良型として新たにF型が開発されました。F型は車体前面の装甲が強化され、C型よりもシンプルで直線的なシルエットとなりました。F型は1942年12月までに524輌が生産され、戦争の中期においても前線で活躍したのです。

II号戦車F型の1/24スケールプラスチックモデル組立てキットです。
1/35とは一線を画すリアルさと迫力が魅力の1/24スケール。1/35では再現不可能だった精密感と大スケールならではの迫力を追及しました。
キャタピラはひとコマづつ金属のピンによる連結式。確実な可動と組み立て易さを両立しました。
OVMのクランプ類はインジェクションパーツによる別パーツ化。
サスペンションは一組６点のパーツ分割により板バネをサンドイッチした実車の構造を忠実に再現しました。
アイドラーホイルの基部は回転させることによりキャタピラのテンションを最適な状態に組み立てることができます。
フェンダーは車体から完全に独立したパーツ分割とし、２号戦車特有の滑り止めパターンも実車に忠実なピッチで再現しました。
車体上部のエンジンデッキと戦闘室は実車と同様に前後のブロックに分割して再現。
後部の排気グリルは別パーツとし、内部のディフレクター、排気管なども忠実に再現しました。
戦闘室前方のバイザーの装甲シャッターは上下に分割し、開口部を任意の広さに再現することができます。
砲塔ペリスコープとライトのレンズは透明部品を用意しました。
コマンダーズハッチは信号弾用の小ハッチを別パーツ化、内側のパッドなども実物に忠実に再現しました。
排気管カバーや工具箱のクランプなどをエッチングパーツにより再現しました。
マーキングは東部戦線のマーキング２種類を用意。
このキットには戦車長のフィギュアは付属しません。