第二次世界大戦でソビエトに侵攻したドイツ軍が1942年のスターリングラード攻防戦に投入された歩兵支援用戦闘車両が15cm33B突撃歩兵砲です。
1942年の9月に開発がスタート、10月には完成車両が引き渡されるという短期間で開発。車両のベースとなる車体にはIII号戦車のシャシーが使用され、そこに大型の15cm重歩兵砲sIG33を搭載するための密閉式固定戦闘室が設けられました。
開発期間が短いことがあり、III号戦車からの改修は最小限にとどめられ、デザインも箱型のシンプルなものでしたが、最初に完成した12両はすぐにスターリングラードに投入。第177突撃大隊に配備され、奮戦を続けましたが、12両すべてがこの戦いで失われたのです。
しかしその活躍は高く評価され、続いて12両が生産され、第23機甲師団第201戦車連隊に配備されて東部戦線で活躍を続けました。