プラスチックモデルキット
実車について
III号戦車の車体を利用し、主砲を固定式の戦闘室に搭載したIII号突撃砲は歩兵の近接戦闘支援を主な目的として生み出されました。
旋回式の砲塔を持つ戦車と違い、固定戦闘室の突撃砲は生産が容易で、より大型の砲を搭載できるなどのメリットがあり、1940年から生産が開始されると、各タイプ合わせて終戦までに約1万輌が生産されたのです。
当初は近接戦闘支援として短砲身の75mm砲が搭載されていましたが、強力なソビエト軍のT‑34戦車と戦いを交えることになるとその威力不足が明らかとなります。そこでより強力な長砲身75mm砲を搭載したF型が作り出されました。
その後、利用する車体をIII号J/L型に、戦闘室などには増加装甲を施すなどの改良を加えたF/8型が誕生。1942年9月から12月にかけて生産が行われました。
威力ある主砲を獲得したIII号突撃砲は低いシルエットも手伝って対戦車戦闘でも活躍を見せたのです。