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瑞鳳はネームシップ祥鳳と同様、まず給油艦高崎として昭和11年(1936年)6月に進水しました。 しかし、建造途中より潜水母艦へと計画が変更され、さらに竣工がロンドン軍縮条約の期限後になることが確実となったため、再び計画を変更、小型空母として完成させることとなりました。 こうして瑞鳳は昭和15年(1940年)12月に竣工しており、これは一度潜水母艦として完成しながら空母に改装された祥鳳に先立つ一年も前のことでした。 瑞鳳は昭和16年(1941年)12月の開戦時には鳳翔と第3航空戦隊を編成していましたが、当時は正規空母の時代であったため練習艦的な存在だったのでしょう。 昭和17年(1942年)6月のミッドウェー海戦時には攻略部隊である第2艦隊に所属して搭載機で上空警戒を実施していますが、損害を被った1航艦とは離れていたため実戦には参加していません。 そしてこの後の編成替えで1航艦5航戦、第3艦隊1航戦などと所属が変わり、ミッドウェーの敵討ちと言われた南太平洋海戦に参加します。 南太平洋海戦はガダルカナルを巡る戦いの中から惹起した太平洋戦争前半最後の空母対空母の決戦でした。 日本軍は翔鶴、瑞鶴、瑞鳳を基幹とする第3艦隊。 率いるのはミッドウェーの復仇に燃える南雲、草鹿コンビ。 対する米艦隊はエンタープライズ、ホーネット基幹の第16、第17タスクフォースでした。 この海戦は結局ホーネットを失った米海軍が太平洋で空母がエンタープライズだけとなる痛手を受けて日本側の勝利となりますが、翔鶴、瑞鳳が被弾するとともに指揮官クラスの搭乗員を多く失った日本海軍も前途に不安を残したのです。 この戦いで瑞鳳は敵の第1次攻撃で早々と中破してしまったのですが、瑞鳳を飛び立った零戦隊はエンタープライズ発艦の攻撃隊19機の内約半数を撃墜、残りにも損害を与える活躍を見せています。 この南太平洋海戦の後、日米ともに戦力の蓄積期間となり次の戦いはマリアナ沖海戦となります。 この約1年半の間に持てる工業力のすべてを活かして戦力を蓄えたアメリカ海軍はエセックス級大型空母7隻、インディペンデンス級軽空母8隻を基幹とする大機動部隊を投入、一方太平洋の各地で消耗戦を強いられた日本海軍は大型空母3隻と小型空母6隻を擁して迎え撃つ形となりました。 所はフィリピン東方海上。 先の珊瑚海とははるかに日本本土に近い海域です。 時は昭和19年(1944年)6月のことです。この海戦では瑞鳳は第3艦隊3航戦に所属し、旗艦大鳳のいる1航戦のはるか100マイルも前方に展開していました。 機先を制したのは日本海軍。先に米艦隊を発見した第3艦隊は6月19日未明、3航戦の瑞鳳、千歳、千代田から零戦、爆装零戦(爆戦)64機が勇躍発艦しました。 しかし、この後は錬度未熟のパイロットでは敵艦にいくらの損害も与ええず、“マリアナの七面鳥打ち”と揶揄されるていたらくで結果的に大敗を喫してしまったのです。日本側は米潜水艦により大鳳と翔鶴を、航空攻撃で飛鷹を失い多くの艦艇も傷ついてしまったのです。 しかも多くの航空機と搭乗員を失ったことで、栄光を誇った日本海軍空母航空部隊は事実上消滅してしまいました。 こうなると空母の打撃力を活かす作戦などできようはずもなく、必然的に出てくるのが特攻。 と言う訳で昭和19年(1944年)6月のレイテ沖海戦は残存の空母を囮として使うという前代未聞の作戦となりました。 つまり、空母を基幹とした艦隊に敵の航空攻撃を集中させ、その隙に戦艦大和、武蔵を基幹とする戦艦、重巡洋艦部隊をレイテ湾に突入させようという作戦だったのです。 結果は栗田艦隊の謎の反転によりすべて失敗に終わっていますが、小沢治三郎麾下の機動部隊の空母群はハルゼー艦隊を見事に吸い上げ、一時は作戦は巧くゆくかに見えたのです。 しかしその代償は大きく、歴戦の武勲艦瑞鶴を筆頭に瑞鳳、千歳、千代田を多くの犠牲者共々失ってしまいましたが、この時の瑞鳳の奮戦はアメリカ側が残した数葉の写真が今に伝えてくれています。 こうして瑞鳳はエンガノ岬沖の海中に姿を没し、わずか4年の生涯を閉じましたが、武勲を重ねてネームシップ祥鳳よりは長生きしています。 なお、瑞鳳は昭和19年(1944年)頃に飛行甲板を15m延長する改装を受け、電探や噴進砲などもこの時に装備され、この姿でマリアナ沖海戦、レイテ沖海戦を戦っています。 (要 目)最終時 基準排水量:11,200トン 飛行甲板長:195m×30.5m 水線長:201.43m  水線幅:18m  主 機:ロ式艦本式缶 2軸 速 力:28ノット 航続力:18ノット 7,800海里  兵 装:12.7cm連装高角砲×4門 25mm3連装機銃×10 25mm連装機銃×4 噴進砲×6 搭載機:零式艦上戦闘機 52型 16機、艦上攻撃機 天 山 12型 12機
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ホーム | ハセガワ > 1/700 艦船(WL)ハセガワ 1/700 WL216 日本海軍 航空母艦 瑞鳳
商品詳細

ハセガワ 1/700 WL216 日本海軍 航空母艦 瑞鳳

販売価格: 2,111円(税込)
[在庫なし]
希望小売価格: 2,592円
瑞鳳はネームシップ祥鳳と同様、まず給油艦高崎として昭和11年(1936年)6月に進水しました。
しかし、建造途中より潜水母艦へと計画が変更され、さらに竣工がロンドン軍縮条約の期限後になることが確実となったため、再び計画を変更、小型空母として完成させることとなりました。

こうして瑞鳳は昭和15年(1940年)12月に竣工しており、これは一度潜水母艦として完成しながら空母に改装された祥鳳に先立つ一年も前のことでした。

瑞鳳は昭和16年(1941年)12月の開戦時には鳳翔と第3航空戦隊を編成していましたが、当時は正規空母の時代であったため練習艦的な存在だったのでしょう。

昭和17年(1942年)6月のミッドウェー海戦時には攻略部隊である第2艦隊に所属して搭載機で上空警戒を実施していますが、損害を被った1航艦とは離れていたため実戦には参加していません。

そしてこの後の編成替えで1航艦5航戦、第3艦隊1航戦などと所属が変わり、ミッドウェーの敵討ちと言われた南太平洋海戦に参加します。

南太平洋海戦はガダルカナルを巡る戦いの中から惹起した太平洋戦争前半最後の空母対空母の決戦でした。
日本軍は翔鶴、瑞鶴、瑞鳳を基幹とする第3艦隊。
率いるのはミッドウェーの復仇に燃える南雲、草鹿コンビ。
対する米艦隊はエンタープライズ、ホーネット基幹の第16、第17タスクフォースでした。

この海戦は結局ホーネットを失った米海軍が太平洋で空母がエンタープライズだけとなる痛手を受けて日本側の勝利となりますが、翔鶴、瑞鳳が被弾するとともに指揮官クラスの搭乗員を多く失った日本海軍も前途に不安を残したのです。

この戦いで瑞鳳は敵の第1次攻撃で早々と中破してしまったのですが、瑞鳳を飛び立った零戦隊はエンタープライズ発艦の攻撃隊19機の内約半数を撃墜、残りにも損害を与える活躍を見せています。
この南太平洋海戦の後、日米ともに戦力の蓄積期間となり次の戦いはマリアナ沖海戦となります。

この約1年半の間に持てる工業力のすべてを活かして戦力を蓄えたアメリカ海軍はエセックス級大型空母7隻、インディペンデンス級軽空母8隻を基幹とする大機動部隊を投入、一方太平洋の各地で消耗戦を強いられた日本海軍は大型空母3隻と小型空母6隻を擁して迎え撃つ形となりました。

所はフィリピン東方海上。
先の珊瑚海とははるかに日本本土に近い海域です。
時は昭和19年(1944年)6月のことです。この海戦では瑞鳳は第3艦隊3航戦に所属し、旗艦大鳳のいる1航戦のはるか100マイルも前方に展開していました。
機先を制したのは日本海軍。先に米艦隊を発見した第3艦隊は6月19日未明、3航戦の瑞鳳、千歳、千代田から零戦、爆装零戦(爆戦)64機が勇躍発艦しました。
しかし、この後は錬度未熟のパイロットでは敵艦にいくらの損害も与ええず、“マリアナの七面鳥打ち”と揶揄されるていたらくで結果的に大敗を喫してしまったのです。日本側は米潜水艦により大鳳と翔鶴を、航空攻撃で飛鷹を失い多くの艦艇も傷ついてしまったのです。

しかも多くの航空機と搭乗員を失ったことで、栄光を誇った日本海軍空母航空部隊は事実上消滅してしまいました。

こうなると空母の打撃力を活かす作戦などできようはずもなく、必然的に出てくるのが特攻。

と言う訳で昭和19年(1944年)6月のレイテ沖海戦は残存の空母を囮として使うという前代未聞の作戦となりました。
つまり、空母を基幹とした艦隊に敵の航空攻撃を集中させ、その隙に戦艦大和、武蔵を基幹とする戦艦、重巡洋艦部隊をレイテ湾に突入させようという作戦だったのです。

結果は栗田艦隊の謎の反転によりすべて失敗に終わっていますが、小沢治三郎麾下の機動部隊の空母群はハルゼー艦隊を見事に吸い上げ、一時は作戦は巧くゆくかに見えたのです。
しかしその代償は大きく、歴戦の武勲艦瑞鶴を筆頭に瑞鳳、千歳、千代田を多くの犠牲者共々失ってしまいましたが、この時の瑞鳳の奮戦はアメリカ側が残した数葉の写真が今に伝えてくれています。

こうして瑞鳳はエンガノ岬沖の海中に姿を没し、わずか4年の生涯を閉じましたが、武勲を重ねてネームシップ祥鳳よりは長生きしています。

なお、瑞鳳は昭和19年(1944年)頃に飛行甲板を15m延長する改装を受け、電探や噴進砲などもこの時に装備され、この姿でマリアナ沖海戦、レイテ沖海戦を戦っています。

(要 目)最終時
基準排水量:11,200トン 飛行甲板長:195m×30.5m
水線長:201.43m 
水線幅:18m 
主 機:ロ式艦本式缶 2軸
速 力:28ノット
航続力:18ノット 7,800海里 
兵 装:12.7cm連装高角砲×4門 25mm3連装機銃×10 25mm連装機銃×4 噴進砲×6
搭載機:零式艦上戦闘機 52型 16機、艦上攻撃機 天 山 12型 12機

ハセガワ 1/700 WL216 日本海軍 航空母艦 瑞鳳

販売価格: 2,111円(税込)
[在庫なし]
希望小売価格: 2,592円

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